小山くんに誘われ、野辺山にあるIndependent FabricationとRaphaのショールームへ出掛けた。
雨の関越を走り、上信越道の八風山を抜けると、そこは低い雲の合間から青空が覗き込んでいた。佐久の町の向こうに広大な八ヶ岳の裾野が広がる。
高度を上げ、野辺山に入ると、雲が掛かりはじめ、弱くワイパーを動かした。
やはり雨か。。。
ショールームは、最近までペンションだった建物をリフォームし使われていて、周りの高原野菜で敷き詰められた畑の中にとけ込み素敵な雰囲気。
矢野さんファミリーが素敵な笑顔で迎えて入れてくれた。
自転車を買う気満々の小山くんと田中さん。横で聞いている自分はそんな気なんかないのに、物欲が右肩上がりに沸々と沸いてくる。
ウン十万円、いや下手したら一桁多くもなってしまうぞ、
冷静に考えると、gentemstickが何枚も買えてしまうお値段になる。頭をスノーボードに切り替えて冷静に我に帰ろうと必死な自分。
『時間あるんですか?自転車持って来てるんだったら、少し走りに行きましょう』ということで、外へ出て走る準備。来たときよりも雲は高く上がり、路面も乾いていた。
八ヶ岳の裾野、広大な畑の中をゆっくりと漕ぎ出す。
初心者だということも伝えたし、のんびりサイクリングになるだろう。。。
それにしても気持ちがいい。
空気が良い。
ロケーションが良い。
暑い時期は、ここまで走りに来るのも良いだろうなどと考えながら走る。
車の通りがほとんどない道、気持ち良いアップダウンがつづく。
『ここから大きく下って、最後は細かくなるので…』と矢野さんが走り出す。
道幅も広く、気持ちよいと思ったらかなりの斜度のストレート、もちろん下り。
斜面の途中には数カ所の水路が横に走り、金網とコンクリートの蓋がされているところがある。そこを超高速で乗り越えるのが何よりも怖い。
自転車は引力に引っ張られどんどん加速、そしてカーブ手前でブレーキングで侵入角度とスピードのコントロール、何せ初めてのコースでその先もカーブの深さも分からないし、自分はこんな坂初めてです。
どこまでこの自転車、タイヤをブレーキを信じていいのか?
そんなことを考えながらも、カーブを越えるごとに、その感覚はスノーボードになり、ペダルを水平にし足をしっかり押さえると、硬く程よくしまったピステンをフルカーヴィングしているようになっていく。
それにしても早い。
そして、どこまで落ちて行くんだ。
すると、2台前を走っていた田中さんが、カーブの先でフラついているのが見えけど、どうにか立ち直り、リスタート。
そして、その先の右カーブを曲がろうとする小山くんがおかしな動きをしていると思っていたら、『パーンッ!!!』と白い煙を巻き上げパンク。こちらもどうにか持ちこたえ怪我は無かった。
ガードレールの先は沢が流れる谷。
ほんと無事で良かった。
141号まで下り、そこから千曲川沿いを走り川上村へと峠を越えた。自分にしたらこれも初の峠越え、小さな峠と言われても、あの上り坂は辛かった。
野辺山までゆっくり登りショールームへ辿り着いた。
戻ってからサイクルコンピューターを見ると、35.36kmを1:51’49で走った。
標高差はわからないけど、スノーボードで山を下りる感覚から考えても300以上400くらいはあったかな。
前日のSEVチューン、そして走る前のZENを飲んでいって良かった。。。
そして、最高速度は。。。
スノーボードのための、体づくりとして始めたロードバイク。
これはすでにそれを超えているのでは?
矢野さん、お忙しいなか一緒に走ってもらいありがとうございました。今度はもう少し登れ、下りもコントロールできるようになって遊びに行きます。
コーヒー、オレンジジュース、朝摘みとうもろこしごちそうさまでした!
ローデッドやオリジナルで走ったら楽しそうな場所もたくさんあった。
本当に良いところです。
スノーボードもそうだけど、引力に引っ張られ落ちて行くのはだれでもできる、でもコントロールは本当に難しい。それが出来なければただの暴走だ。いつかは自転車の隅々まで自分の神経が行き渡り楽しめるようになりたいもんだ。
いやー、いつかは買ってしまいそうで怖い。でもあのような人の所で買いたい。
サマージャンボあたりますようにっ!
2010.08.04/Wed - 17:45|こしみず日記