こしみず日記

1月中旬のニセコ以来、背中から腰にかけての具合が悪く、おまけに熟睡が出来ない日々が続いていて、滑りにも行けていない。
ここ数日、天気も良く体の調子もニセコ前の状態まで回復している感じもあったので、火曜日は久しぶりに滑ることが出来るかと楽しみに。。。

昨晩からまた北西の季節風が吹きはじめ、今日はいつもの深谷の冬へと舞い戻り、乾いた風と砂埃が吹き荒れる。
それと同時に自分の体に変化が。。。腰の痛みと左足を上げることが不自由なほどの座骨神経痛が襲いかかった。

怪我をして1年ちょっと、こんなもんなのだろう。
この体としっかり向き合い、上手に付き合って行くしかない。

2月下旬のトマムの太朗さんのヘリツアーまでに、滑れる体にしておかなければ。。2月26日に帯広からトマムに行き、28日にニセコへ移動し3月5日までと少し長い旅になりそうだ。

現状で滑れるけど、正直まだ自分の思うように体が俊敏に動かない状態。
ライディングは、スピードをおさえたり、無理の無いラインを選び、楽しむにはほど遠い。

もう少し大人しくしてなさいということなんだろうな。

今シーズンもまた脳内スノーボーディングを楽しむことになるとは。少しずつ、少しずつ…そう、焦らずに。

誘ってくれたみんな、ごめんね。もう少しお待ちを。

こしみず日記


bicの襟足、何十年ぶりに見ただろう…

スキンヘッドの彼は、雪山で襟足が無いため、首が冷えるということが悩みだったのだ。
そこで、ビーニーに襟足を付けることが出来ないか?という話になり、LADEの会田さんに相談。
今期3作目になるbicのオーダー、ベースになるFoxというモデルに、イヤーフラップからうまく繋がるラインでファーを付けてもらう、そして、その部分の毛糸とファー、縫い代が重なりあたりが出るのを防ぐような仕様になるようにお願いした。

オーダーして約1ヶ月。
今日待望のbicモデルが送られてきた。

さっそく来店し、鏡の前で、いつものナルシスト気味のポーズと表情でニンマリ。
きれいな襟足が出来ました。

前回モデルよりも、さらに満足度がUP、嬉しいオンリーワンです。


今回も、どう見ても日本人には見えないよ。

LADEビーニーは、1年中オーダーを受けています。
現在納期は1ヶ月くらいかな?
そろそろ、春用のオーダーはいかがでしょうか。
たのしいスプリングシーズンに間に合うように。
Relaxにてご注文お待ちしてます!

こしみず日記

photo:Kage

”ポイントKoshimizu”参りを終え、東山からアンヌプリへ移動。

ケイコちゃんとも合流し、バックパックを背負いゲレンデからのアクセスで遊べるところを流し、モイワへ滑り込む。
ゲートも開き、滑り込むときには 視界も良くなり青空や眩しい太陽も顔を出す。
雪は湿度含むけど、気温が低い状態で冷凍保存しているので、結晶同士が結合してなく板の下でニュルニュル 、ユキケムリが長く広く高く舞う。

そして、午後、後発組のakとよこちんが合流。そして、ナイター。もちろんO-Mくんのナビゲーション。

3日目、4日目は、パウダーカンパニーツアーをお願いしてあり、内容は”ゲレンデでもバックカントリーでも楽しい遊びをお願い”といったリクエスト。
天気もこの2日間は、荒れるという予報だった。
パウコムのガイドが朝まで悩みに悩み、初日の方がまだそこまでは荒れないだろうという判断でBCへ行こうと いうことに。

この日ガイドは、ガイドに山田誠(まこちゃん)、岡田”0-M”修、ヘルプでケイコちゃん、カメラマンkageくん、そしてゲスト宮下健一というメンバー。
モイワ行くと、風でリフト見合わせ中。。チセが動いているということで、 また移動。
自衛隊の練習と他が動いていないせいか、リフト待ちの大渋滞。

回数券を購入し、みんなで分け、スキー場トップへ。
ビーコンのチェックをして、kageくんのスタンバイしているポイントへ向かいそれぞれの思い描くラインで滑り込む。

スキー場の混雑が酷いのと、時間の経過とともに天候が悪くなるという予測のものニトヌプリへ行くことに。

1本滑り終え駐車場まで板を持って歩くだけで、腰から背中に痛みが出てきたので、自分は遠慮して休んでいると言うと、O-Mくんが『荷物持ちますよ!行きましょう!なんなら、小清水さんも担ぎますよっ!!』と、他のメンバーも無理せ行けるところまで行ってみましょうよ!と何度も何度も断っては見たものの、彼らの熱い思いと好意に動かされ、板をO-Mくんに担いでもらい、ニトヌプリに登りはじめた。

まるで、介護ヘルパー付きバックカントリースノーボーディングだ。
将来的には、こんな需要も出て来るようになるのかな。。。

みんなに先に歩いてもらい、O-MくんとKageくんとゆっくりゆっくり、出来るだけ背中に負荷を掛けないようにゆっくり登る。
みんなが待つTT沢の入り口までは行かず、Kageくんの撮影ポイントまで行き、そこから滑ろうとしていたけど、想像以上に身体が軽いので結局O-Mくんと上まで登ってしまった。
冬になるまでの間、ロードバイクでリハビリしていた効果なのか、体力的には先シーズンの怪我をする前よりもだいぶ上がっている よう感じた。
心肺機能も筋力も、疲れがほとんどない。

みんなが滑る準備が出来るまでに、自分も準備が完了。

photo:Kage

先ずは、ケンくんがTT160でTT沢に滑り込む。。続いて同じ160に乗るスパミ。。と、ひとりひとりガイドの支持に従い気持ちいいライン、いや悔しさも残るライディングでケンくんの待つセーフティーゾーンへ。
ガイドのO-Mくん、まこちゃんを残し、いよいよ小清水のドロップ。
十数人が滑った沢は、さすがにトラックだらけで、この体では…途中、Kageくんの支持通り沢から抜け、その奥を滑り降りた。
みんなの介護のもと、昨シーズンの白馬以来、1年ぶりのバックカントリーも滑ることができた。

みんなは、もう1本おかわり。
自分は、仕事で帰るケンくんの車に乗せてもらい宿へ。

4日目
朝、ふみふみにO-Mくんの車が横付け、東山へ 。
準備をしていると、まこちゃん、ケンくん、そして、玉井太朗 師匠が。
そして、途中から高久智基くんが合流。

GENTEMSTICKニセコ在住ライダーほぼ勢揃いという豪華なメンバー。
参加しているユーザーは、贅沢なその状況の嬉しさ以上に、ゴーグルの奥の目は緊張感が。

朝一は、風と視界の悪さが気になるなか、またポイントKoshimizuからのスタート。
ゴンドラ2本目、智基くんとも低速運転していたので、久しぶりにゆっくりといろいろな”話”もできた。
このリフトやゴンドラのなかでの話が、振り返るととても重要な時間となっているのだ。

2本目の途中、ゲレンデ圧雪バーンにでたとき、それまで真っ白で何も見えなかった状況から一変、あおぞらが来た。
太朗さんをはじめ、このメンバーがじっくり見ているなか、一人一人滑り降りるということに。
こんなのは、検定以上に緊張だろう。
課題もなにもない、ただそこの地形と板の性質、そしてそれをコントロールする自分に合ったラインを描くだけ。
それが、どれほど難しいことか。
そして、どれほど贅沢なことか。

スパミが滑り降りて行ったときの太朗さんの言葉。
『TTの理想的な滑りだ』

鬼頭春菜ちゃんが一瞬合流し、
休憩後は、ひらふエリアに 移動。

ひらふに着くころ、突然小清水の体が おかしくなった。
極度な疲労感と体の芯までの冷え が襲ってきた。
ひとりで先に、東山方面へ戻るが、上から下までそのほとんどを横滑りで降りた。

完全なオーバーワークだ。

その日の、ナイターは、ケンくんにアンヌプリに来てもらい、”TTのラインとは 、TTの乗り方とは”そんなことをしてもらうになっていた。
そして、そのあとは、メニューのリニューアル がされた玄天cafeでみんなでお食事の予定。

小清水は、ひとり、ふみふみのベッドのなか。

ケンくんナイターも良かったようだし、
cafeでも、太朗さんファミリーをはじめ、ライダーのみんなと楽しい時間を 過ごすことが出来たようだし、本当に良かった。

電話で、太朗さんが『そんなことで無理する必要なんかないよ』と言ってもらい、気持ちが楽になった。
本当にありがとうございました。

最終日、小清水は無理して滑ることはせず、鯉川温泉でゆっくり。
昼過ぎまで宿でゆっくりさせてもらい、GENTEMSTICKショールームにあいさつをして旅が終わる。

それにしても、動き過ぎてしまった。
たぶん、SEVのおかげだろう。
ニセコに出掛ける少し前に、やっと小走りや階段の上り下りが普通にできるようになったばかりだったのに。
怖いのが、オーバーワークです。
いつも、もしくはそれを少し上回るくらいであれば、問題ないけど、それを大きく上回る運動量もこなせてしまうのだ。
わっかっちゃいるけど、、、ねえ。
帰ってきてから10日 以上経つけど、背中の痛みと頭痛が断続的に続いている状態。
今日午後、どうにか痛みが 和らいで来たので、明日からは元気に来期の発注でもしましょうか。
来期のアークテリクス、パタゴニアの資料あります。
予約も受付していますので、興味がある方はご来店ください。

今回ご一緒したみなさん、ありがとうございました。
大切な時間を過ごすことができました。

本当にありがとうございました。

まだ、シーズン半ば、ご一緒出来なかった方々、これからのシーズン同じ時間を共有出来ることを楽しみにしてます。
これからもよろしくお願いします。

小清水純一

こしみず日記

ニセコ以来、体調不良が…少し時間下さいね。
あなたに合った仕上げしますので。

こしみず日記

小清水:『太朗さん、今までサインもらったこと無いんですけど、書いてもらいたいものがあるので、お願いで来ますか?』

TT:『えっ、写真集?』

小清水:『いや…これです。』

TT:『おぉ。。。。。例のやつを書くんだね』
これを掴んだまま、サインペンを取りに 奥へと消えてった。

そして、『gentemstick T.T.160Ⅱ玉井太朗』と魂を注入してもらい、1年ぶりのニセコ旅のスタート。
怪我をして、ちょうど1年、ニセコに戻って来ることができた。

アンヌプリナイターから、O-Mくんにナビゲートしてもらい、
途中、P.RHYTHM社長木村さんと連絡をとり、木村さん率いる?いや率いれられる?P.RHYTHMチームの廣田鉄平くん、天海洋くんらとも合流しナイターセッション。

2日目
ふみふみでの朝食を流し込み、7時15分に迎えにきた0-Mくんと、東山のアリーモーニング へ。
あの”ポイントKoshimizu ”へ行きお清め。

たぶんこの木かと。。。
記憶は薄いし、先シーズンに比べると積雪も少なく地形も違うし、わからない 。

旧ゴンドラまでの登り、そして”ポイントKoshimizu”までの道のりが、とても 長く感じ、心臓が高鳴り、こんな緊張感はあまり感じたことは無い。

お清めの酒を、それと思われる木と板と周りの雪に撒き、
手を合わせ、心の中で『生かしてくれてありがとう』と…

この事故で、スノーシーズンは終了し、翌シーズンの展示会へも出掛けることも 出来なかった。
胸椎の2ヶ所の圧迫骨折、頚椎棘突起骨折、
動くことが出来ず、部屋の天井を見て過ごす日々が数ヶ月続いた。
倶知安の病院からは3日で退院、本来であれば1ヶ月は、あのベッドで安静にしてなければいけなかった。

人生の強制的一時停止。

これがあったから、現在がある。
店に出ることも出来ず、滑ることも出来ず。。
しかし、いろいろなことを考え、整理する大切な大切な”時間”をつくることが出来た。
普段やろうと思っても、絶対に出来ない 大切な時間を。

焦って生きる必要なんて無いと思えるようになった。
この先何をしたいのか?
今何をするべきなのか?
焦らなくてもいいんだ。

無理なんてすることはない。

思いがあれば、道は開ける。
信じるものがあれば。

そんなことを教えられたような気がする。

だから、この”ポイントKoshimizu”に感謝。
そして、今シーズンも温かく迎え入れてくれたニセコの人達に感謝。

同行してくれた、O-Mくん、武田さん、そしてRelaxの仲間たちありがとう。
先シーズンは、ここまでしか滑れなかったけど、またここからのスタートをすることができた。

このあとは、心が晴れ晴れし、身体も心も軽くなったような気が。。。
そう1年ぶりに。

1 230 231 232 233 234 235 236 322

PAGE TOP