二十歳くらいの頃から遊んでいた従兄の奥さんが、先日腹膜のがんで3人の小さな子供を残して亡くなった。
享年39歳。
自分のことより夫や子供のため。
いまどき珍しいくらい一歩下がって夫を立てる妻。
笑顔が素敵な奥ゆかしい素敵な日本女性だった。
結婚前は良く一緒にキャンプやカヌーをして遊んだ。
なんで彼女が…
このがんはとても珍しい病気だったようだ。
亡くなる10日前くらいにRELAXに遊びに来てくれたばかりだった。
冗談も言っていたのに。
かなりの速度で病気が進行。
これが彼女の定めだったのか?
それにしても早すぎる。
彼女が他界した月曜日からいろいろなことを考える。
夜中に目が覚めるとまたいろいろなことを考えている。
昨日の告別式での最後のお別れ。
亡くなる数日前に誕生日だったママに10歳の長女があげたプレゼントのトトロのオルゴール。
ママの耳元で流しながら参列者が花を棺の中へ飾っている。
参列者のすすり泣く声とオルゴールの音がさらに涙を誘う。
3番目の子供はまだ3歳。
彼は現実を受け入れたくないようで、ママを見ないようにして近寄らない。
最後にパパに抱かれ「ママにもう会えないんだよ」と言われると、
我慢していた表情が崩れ大粒の涙が流れた。
棺の中に寒くないようにと家族が入れた着物の中に、以前うちでお返しで渡したウールのソックスが入っていた。
彼女はもったいないからと、一度も履かずにいたらしい。
そんな話を聞くとまた涙がこぼれ、胸が痛くなった。
日常の中での何気ない小さな喜び。
これがたくさんあることが大きな幸せなのかもと思いはじめた。
今日も大きな幸せのもとがいくつかあった幸せな日だったと考える。

※23日patagonia横浜展示会の帰り中華街にて 遼河
今日の健康、明日の幸せ。
これを続けていけば、いつまでも健康でいられるだろう。
無理をせず、今日一日をしっかり生き、明日を迎える。
彼女のご冥福と残された家族の幸せをお祈りいたします。