もともと一人ふらっと12月のニセコへ行こうと計画をし、その前にお預かりしているチューンナップもひと段落させてというスケジュールでやってきた仕事
HIGH FIVEの沼野くんも同じスケジュールで行くことになり、Relaxに前泊して二人旅がはじまった
ニセコの状況があまり良くないとのことで、千歳から高速で札幌を抜け小樽の手前からキロロへ
朝Relaxを出て10時半にGENTEMチームと合流させてもらった
数日前の雨で溶けてしまった春のような本州とはまるで別の国のような真っ白な世界
スキー学校や90年代チューチュートレインのような列をつくりボーゲンで滑り降りる集団、もちろんリフト待ちなど全くなく、見渡す斜面には人はまばら
今シーズン初めて人をあまり気にすることもないような大きく切れ上がるターンを楽しむことができた
夕陽が羊蹄をオレンジ色に染める頃、ニセコに入る
ゲルの管理人Wajiが薪ストーブの使い方や水、電気の使い方を説明してくれチェックイン
2日目は、GENTEMファミリーでありpatagoniaアンバサダーの加藤直之氏のBCでのレスキュー、搬送トレーニングに参加させてもらった
これはゲレンデのすぐ横やサイドカントリーを滑っていても実際に考えられる状況、あらためて基本装備やそのスキルということ考える良いきっかけを与えてもらえた
90年代、まだスノーボードのガイドさんが少なかった頃は、自分たちで山岳会(Relax山岳会)に所属しトレーニングをしていたが、この何年もの間、自分の足では山には入らなくなり、山へ向かう時はその山域に長けているガイドさんにお願いをするようになっていた
事故は雪崩だけではない、自分自身2010年に風に叩かれパックされた雪でノーズに蓄えられた力の反発に耐えられず跳ね返され立木に首から激突し胸椎2ヶ所の圧迫骨折と頚椎棘突起骨折いう重傷を負った経験もある
これがスキー場内で本当に良かった、僕の前にも後ろにも頼れるガイドや仲間がいてくれ、迅速な行動をしてくれたからこそ最短時間で病院まで送り届けてもらうことができた
これが自分一人だったら、さらにコース外やバックカントリーだったらと考えると本当に恐ろしい
ゲレンデ脇でもそんなことに遭遇してしまうことが十分にあるということを再認識してこれからのシーズンを怪我なく過ごしたいと思う
自分と仲間だけだったらこの状況で何ができるのか?何もできないのか?レスキューもそうだが、滑るスキルも上げていかないといけない、まずは事故や怪我をしないように
実践的な講習に参加させてもらい本当にありがとうございました
最終日、パウダーカンパニーの山田誠くんとアンヌプリで一緒に滑り、午後はkossymixワクシングトレーニングをさせてもらい急ぎ足でニセコを後にする
帰り道、雨からみぞれへと変わる
きっとニセコは雪になって明日はパウダーだろう
この寒気を本州の山々に持ち帰る…
たったの3日間だったけど、今回のニセコは一生忘れることがないような僕にとってみたらとても重要な旅となった
いつもあたたかく迎えてくれるニセコの皆さんに心より感謝をいたします
年々知った顔が増えていき本当に楽しくたくさんの刺激をもらえます
今度は春になるでしょうか?また遊びに行きます
ありがとうございました 喉が燻いです…